嘘と煙草と君とチョコレート
「オカンに駅まで迎えに来てもらおっかな〜。
この暑さでチャリ漕ぐとかありえんし。」

首をコキコキ鳴らしながら歩く来の後ろ姿を見て、
私は小さく溜め息を吐いた。

来の事は好きだけど、たまにムカつく時がある。

気分が変わりやすいというか、世間一般でいう"自己中"というやつ。

私だってこの暑さには参っていたけど、
来はストレートに感情を出しすぎる。

そんな来を悪く言う人は一杯いた。


「何で来と一緒におれるの?私だったら絶対無理なんだけど!!」

そんな言葉を何度言われた事か・・・
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