嘘と煙草と君とチョコレート
「もうすぐ着くよ。」

林さんにそう言われ、
私は外の景色をぐるっと見渡した。


ここが林さんの育った街。

特別、都会でも田舎でもない、
どこにでもあるような風景。

程良く広がるネオンの中に、
私はあるお店を見つけた。

私の地元にもある、
ブル●ックという雑貨屋さん。

私の高校のすぐ近くにもあって、
何か欲しいものがあればまず
ブル●ックに行って探すというのが日課。


今持っているバッグも、
実はブルドックで買ったもの。
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