嘘と煙草と君とチョコレート
その家は灯りが点いていて、
明らかに人の気配がする。

・・・あれ?
一人暮らしって言ってたのに・・・


エンジンを止めて外へ出た林さんに続いて、
私も外へ出た。

目を限界まで見開いて驚いている私に気付いて、
林さんはニコッと笑った。


「ここ、実家ね。
俺んちは向こう。」
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