嘘と煙草と君とチョコレート
奥へと続く短い廊下の右側にはキッチン、
左側にはお風呂とトイレ。

全くといっていい程飾り気がない、
"THE 男の部屋"という感じ。


「・・・あ、これ。」

私は持っていた買い物袋を林さんに渡した。

中身は玉子、牛乳、それと食パン。

「お〜。ありがとさんっ。」

そう言いながらガサガサと中身を漁った林さんは
次の瞬間、奇声をあげた。


「うぇっ!?」

「えっ!?何!?」


「た・・・玉子が・・・」
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