嘘と煙草と君とチョコレート
「・・・これ、アンケート書きました。」

渡した瞬間、林さんは驚いた。

「あれ!?
中に誰もおらんかった!?
ごめんね。
ありがとう。」

目が棒になる位の笑顔にキュンとなる。

今しかない!!

勇気を振り絞って、あの手紙を渡した。

「あの・・・、
ファンレター書いたんで、
読んで下さい!!」


"笑われるかもしれない""

今時手紙なんて"

そんな恐怖から目をギュッと閉じていた。
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