嘘と煙草と君とチョコレート
しばらく天井とにらめっこした後、
私は起き上がった。

"覗くな"と言われると
覗きたくなるのが人間でして・・・



・・・結局そんな勇気はなく、
私はまた部屋中を見渡した。

「あ・・・」

クローゼットの片隅に、
どこかで見たようなクッションがある。

取り出して見てみると、
ウサギの形をした柔らかいクッションだった。


「・・・おそろじゃん。」

それは紛れもなく、
私の部屋にあるのと同じものだった。
< 336 / 380 >

この作品をシェア

pagetop