嘘と煙草と君とチョコレート
「違う〜!!そんなんじゃないってば!!」

「嘘だ〜。
てかさ、いつまでそれ抱いてんの?
貸してよ。」

そう言って林さんは
私が抱き締めていたクッションを掴んだ。

「やだ〜!!」


そんな抵抗も虚しく、
あっさりと取り上げられてしまった。

「も〜、返してよっ!!」

「や〜だ。
ってか、これ、俺のだしね。」

そう言いながらウサギをその辺にポイッとほかって、
残っていた酎ハイを一気に飲み干した。
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