嘘と煙草と君とチョコレート
「さくらちゃん、弾いてみる?
・・・あ、壁薄いから、
あんま大きい音出さんでね?
隣に丸聞こえなんだわ。」

「そうなんだ。
じゃあここじゃ何もできんじゃん。」

そう言ってギターを受け取ろうとした時、
林さんはニヤっとした。


「・・・"何も"って?
例えば何?」



・・・豹変した〜!!

「全然そんな、
へ、変な意味じゃなくて!!」

「ねぇ、何?」

そう言いながら林さんは、
私へと右手を伸ばした。




・・・・何、するの?
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