嘘と煙草と君とチョコレート
右手がそっと頬に触れた。


大きくて、温かくて、ゴツゴツした林さんの手が
私の頬を優しく包み込んだ。


顎から首筋にかけて、
指先でスーッとなぞられる。


息ができない。


頭の後ろへと移動したその手に、
クイッと引き寄せられた。



キスされる・・・
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