嘘と煙草と君とチョコレート
そのままTシャツの袖をグイッと引っ張った。

「ね、ねぇ。林さん・・・」

やっぱり反応はない。


袖を引っ張っり続けると、
反対側の腕が伸びてきて袖を持つ私の手をガシッと掴んだ。


そしてそのまま指を絡ませてギュッと握った。

「----!?」

カ、カップル繋ぎ・・・!?



長くてゴツゴツした林さんの指が私の指に絡まって、
痛い位に食い込んでくる。


振り解けない。


断じて、断じて!!
振り解きたい訳ではないのだけど・・・
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