嘘と煙草と君とチョコレート
「・・・虜---」


まるで私達を待ってくれていたかのように、
私達が座った瞬間
利光さんは歌いだした。


すごく綺麗な曲。

思わず目を閉じて聴いてしまうような、
吸い込まれそうな曲。

優希をチラッと見ると、
利光さんの瞳に吸い込まれそうになっている。
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