嘘と煙草と君とチョコレート
「はい。」

そう言おうとした私を、優希が制止した。

「ねぇ、アレは?まだじゃない?」

「・・・あ、忘れとった・・・」

私達の秘密の会話に
ポカーンとしている林さん。

「えっと、・・・写真撮りません・・・か?」

「そんな事か!!
全然いいよ〜。」

実はこれも優希の提案だった。

私は用意していたカメラを取り出して、
優希に渡した。


「はいはい、
入りきらんでもっと寄ってよ〜?」

・・・ほら、出た。

来に引き続き、優希の罠にも引っかかった林さん。

恋人達の待ち合わせ場所で有名な大きな象の前で、
私達はピースをした。
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