嘘と煙草と君とチョコレート
1時をとっくに過ぎた頃、
SHIBAのLIVEが始まった。

私と優希がここに着いた時から、
もう既に色々なバンドが演奏していたけど、
やっぱりSHIBAは違う。

ステージの前に用意されたベンチや椅子が、
あっという間に埋め尽くされた。


太陽の光に照らされたステージの上、
やっぱり林さんに目がいってしまう。

初めて林さんを見たあの日と同じ、
ドラムを叩く林さんはかっこいい。

話しをする時とは違う
真剣な、鋭い眼差し。

息をするのも忘れてしまう位、
私は林さんに飲み込まれていった。


・・・この人の事をもっと知りたい。
< 60 / 380 >

この作品をシェア

pagetop