嘘と煙草と君とチョコレート
「やばい・・・
まじ嬉しいんだけどっ!!」

狭いベッドの中、右へ左へと寝返りを打ち、
間違って消してしまわないようにメールを保存した。

それにしても、
バンド専用のパソコンから送ってくるところが林さんらしい。

・・・というか、当たり前か。

いくらインディーズといったって、自分のケータイを使う訳がない。

ファンとは一線を引かないといけないんだろう。

林さんといると、ついつい見失ってしまう事がある。

自分は"ただのファン"であるという事。
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