嘘と煙草と君とチョコレート
突然すぎる私の言葉に、
林さんは驚いた顔をした。

でもすぐに理解したのか、
いつもの笑顔に戻った。

「だってあれでメールしんかったら、怒るでしょ?」

すごく意地悪な言い方。

何も言い返す事ができずに小さく頷いた私を見て、
また少し笑った。

自分の顔の赤さに気づき途端に恥ずかしくなった私は、
優希のもとへ逃げた。
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