嘘と煙草と君とチョコレート
「利光さんかっこいい〜!!」

「だね〜。」

とは言いつつ、
私は林さんしか見ていない。

力一杯ドラムを叩いている時の、
クールな表情がすごく好き。

目が合った瞬間の、
柔らかい笑顔が好き。


私はもう本気になりかけていた。


ブラウン管を通して応援しているミュージシャンへの想いとは違う、
もっとリアルなもの。

目の前にいる"林幸喜"という人間に惚れていた。
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