東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
まさか、俺と共に樋川まで『陰陽庁』の特務に来るとは。


樋川がどのような人脈を使い、特務の事務官に就任出来たのかは謎だった。



「今朝の宝日新聞…読みましたか?御堂少佐」


「まだだ…」



「興味深い記事が載っていますよ」



樋川は俺に新聞を渡した。



一面には1月~4月に開催された『ロンドン海軍軍縮会議』の批准の記事が載っていた。







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