東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
17幕 青イ月

ー椿sideー

征史さんが陰陽庁勤務となって、4ヵ月が過ぎていた。





風邪のような微熱が続き、身体を倦怠感を感じていた。



今日も不調な身体を引きずりながら征史さんを見送る。



見送った後…ふらっと定子さんの方に倒れ込んでしまった。



「椿さん!?」



「大丈夫です。申し訳ございません…」




「貴方…もしかして・・・」



「えっ?」



「妊娠してるの?」




「妊娠?」




「子供が出来てるから…身体の調子が悪いんじゃない?一度…助産院で診察していただきましょ」













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