東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
* * *


「…千愛…彼とはどう言う関係だ?」


お父さんに手伝って貰って、何とか彼を部屋に運び込んだ。



「…頭を強く打っているようだ…右足首も捻挫している…一度…病院に行って…脳のCT撮影をした方がいい」



「他に外傷はない?」



「ないようだ…」



「…『陰陽庁』の陰陽師ですよね…」



「いや…違うな…」



『陰陽庁』に知り合いがいるお父さんが否定するんだ…
彼は陰陽師ではないんだーーー・・・











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