東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
94年前の世界からトリップして来た御堂さんにとって私が頼みの綱だった。
「仕事だし…行って来ます…3食コンビニ弁当だけど…我慢してね…」
「構わない…世話になってばかりですまない…千愛さん…いってらっしゃい」
「いってきます…」
御堂さんが玄関先まで見送ってくれた。
バタンとドアを閉めてカードキーで施錠。
「…彼は本当に記憶喪失?何もされていない??千愛」
「うん…何もされてない」
「名前も思い出せないの?」
「名無しの権兵衛よ…だから…権兵衛と呼んであげている…」
「あのイケメン顔に権兵衛は可哀相でしょ?」
「…そうね」
「仕事だし…行って来ます…3食コンビニ弁当だけど…我慢してね…」
「構わない…世話になってばかりですまない…千愛さん…いってらっしゃい」
「いってきます…」
御堂さんが玄関先まで見送ってくれた。
バタンとドアを閉めてカードキーで施錠。
「…彼は本当に記憶喪失?何もされていない??千愛」
「うん…何もされてない」
「名前も思い出せないの?」
「名無しの権兵衛よ…だから…権兵衛と呼んであげている…」
「あのイケメン顔に権兵衛は可哀相でしょ?」
「…そうね」