東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「…俺を産んだ母親も戦争を知らない世代だ…もちろん…俺も知らない…終戦日から80年の月日が流れている…」
「俺が戦死するガダルカナルの地はどのような場所だ?成宮」
「…鬱蒼と茂ったジャングルで年中…常夏の場所だ…戦死者を上回る…餓死者や病死者を出した島…『飢島』とも言われてる…」
「それはいったいどう言う事なんだ!?それよりもそもそも…俺はそのガダルカナルを知らない…」
「…海里…世界地図あるか?」
「はい」
海里が世界地図を持って来た。
成宮はチェス盤の上に世界地図を広げ、俺にガダルカナルの場所を教えてくれた。
「ここだ」
「俺が戦死するガダルカナルの地はどのような場所だ?成宮」
「…鬱蒼と茂ったジャングルで年中…常夏の場所だ…戦死者を上回る…餓死者や病死者を出した島…『飢島』とも言われてる…」
「それはいったいどう言う事なんだ!?それよりもそもそも…俺はそのガダルカナルを知らない…」
「…海里…世界地図あるか?」
「はい」
海里が世界地図を持って来た。
成宮はチェス盤の上に世界地図を広げ、俺にガダルカナルの場所を教えてくれた。
「ここだ」