東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
21幕 代ワリ身

ー征史sideー

_______

___

_



「次の青い月が現れるまで…元の世界には戻れない…御堂少佐」


忙しい合間を縫い、樋川がやって来た。


本当の名前は樋口晴真…彼は政治家だった。




「俺と銀龍帝様がこの世界に戻って来たのは10年前だ…御堂少佐に会うのも10年ぶりと言う事だ」



「…貴様もすべて知っていたんだな…」



「…隠していてすまないと思ってる…」



「…青い月が…俺の居た元の世界と繋がっているのか?」



「…俺が蒼い月の力の引力を使い…時渡りの魔方陣を発動させ…銀龍帝様と共に…時を超えただけだ」



< 213 / 300 >

この作品をシェア

pagetop