東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
俺は千愛さんに海里が一人で抱える…苦しみと本当の気持ちを伝えたかった。



俺がこの世界に踏み止まれるのは次の青い月が昇るまでーーー・・・



酒の酔いに任せて、海里の本音を千愛さんに伝える…




海里が千愛さんに冷たい態度を取るのは…前世の悲しい運命からだと。


己では幸福には出来ないと思うから…


ワザと避けている、と。



「海里と貴方が同一」



「俺がこの世界に来たのも不思議だが…転生して、前世の伴侶ともう一度…出会ってる事も不思議な巡り合わせだ」



「征史…さん」



「だから、海里を信じてくれないか?」





< 227 / 300 >

この作品をシェア

pagetop