東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
俺は今夜だけ…海里となる。



代わり身で良いとは…俺も骨の髄まで椿と言う女子に毒されているようだな。




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千愛さんは椿と同じ女子だった。



「すまぬ…千愛さん…俺は椿を思い…抱いてしまった」



「私もゴメンなさい…私も貴方が海里だと思って抱かれた…」



「お互い様か…」



彼女の白い肌が俺の肌にすり寄って来る。




「…足りぬか?」



「…夜はまだ明けないわ…」



「そうだな」



俺は欲望が尽き果てるまで彼女に触れ、抱き締めた。







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