東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
俺は椿を不幸する男だ…


だから、海里に千愛さんと幸せになって貰いたいと強く願う。



なのに、海里は…



「…俺を止めたいなら…天使の力を使って…俺を殺せっ!!」



「か、海里っ!!?征史さんも止めてっ!!」




俺たちの様子をそばで見つめていた千愛さんが俺と海里の間に割り込んで来た。




「…なんて愚かな事をしたんだ…千愛…」



「…私は本当に貴方が好きだから…」



「…馬鹿だな……みすみす、自分を不幸にする男の腕に飛び込んで来るなんて…大馬鹿だな…千愛」



「馬鹿でも何でも海里が事が好きなんだもん…」



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