東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
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俺は海里と千愛さんの別れ、元の世界に戻った。

鵺を退治しようと訪れた荻窪の八幡神社に一人佇んでいた。


「…樋川は居ないのか…」


「俺がいるぞ」


俺の前に栗原中尉が現れる。



「…樋川の方が良かったか?御堂少佐」


「いや…別に…」


「まぁ…貴様の力では妖を封じるのは些か…手間を取るな…俺が手伝ってやってもいいぞ」



「…栗原中尉は軍医だ…己の役目に精を出せばいい」






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