東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
* * *

歴史を変えるか…


俺は樋川と椎名と従えて、屋敷に戻った。



「お帰りなさい…征史さん」



「椿…」



「樋川さんの後ろの方は?」



「…椎名珪です…」



「椎名!?もしかして…あの横浜の椎名財閥の?」



「まぁ、遠い親戚です」



「彼は明日から『警備庁』の騎馬隊に勤務する…暫く…我が屋敷で面倒を見る事になった…よろしく頼む」




「私は御堂椿です」



「身重の身で申し訳ない…」



「よろしくお願いします」





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