東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「死んだ人を兵器として利用出来ないのなら…今度は生きてる人を使って…兵器を作るだろう…それが…特攻隊だ…」
「…特攻隊?」
「…御堂少佐は知らないのか…」
「そこまで深く…歴史を認識していない…」
「…その方がいい…俺が色々と言える立場ではない…俺も死んだ者に鞭を打っているんだからな」
「栗原…」
「…樋川…元の世界に戻れば貴様は国会議員だろ?俺は貴様に総理になって欲しい…貴様が総理となり、二度と戦争を起こさぬような国にして欲しい…この国は真に神の血の引く国だから…」
「まるで今夜でお別れのような雰囲気だね…栗原中尉」
「そうか…椎名の気のせいだ…」
椎名の気のせいではなかった…
栗原中尉は赤星庁長を暗殺。自らの命を絶った。
「…特攻隊?」
「…御堂少佐は知らないのか…」
「そこまで深く…歴史を認識していない…」
「…その方がいい…俺が色々と言える立場ではない…俺も死んだ者に鞭を打っているんだからな」
「栗原…」
「…樋川…元の世界に戻れば貴様は国会議員だろ?俺は貴様に総理になって欲しい…貴様が総理となり、二度と戦争を起こさぬような国にして欲しい…この国は真に神の血の引く国だから…」
「まるで今夜でお別れのような雰囲気だね…栗原中尉」
「そうか…椎名の気のせいだ…」
椎名の気のせいではなかった…
栗原中尉は赤星庁長を暗殺。自らの命を絶った。