東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
俺は軍服姿、椿は夜着のドレス姿。


あれから15年ーーー・・・


椿は昔と変わらず美しい…


「ダンスするとわかっていたら、もっとキチンと身なりを整えたのに…」

「それでいい…。お前はどんな姿でも綺麗だ…今夜の俺は全く非国民もいい所だ…明日、出征すると言うのに…呑気にワルツなど踊って…」


「征史…さん!?」


「…今の戦争一色の世界から見ると…俺とお前が出会った世界は夢のような世界に感じる。まるでお伽話だ…」



「ふふっ…そうですね」



「…年月が経っても、世界が変わっても…変わらない物もある…」



「私にもありますよ」



「そうか…それは俺と同じか?椿」



「はい…私が貴方を愛する気持ちです」




「そうか…俺も愛してるぞ。椿」



俺たちは全てを忘れ、朝まで踊り続けたーーー・・・




  オワリ











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