東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
並んだ二つのベットにそれぞれ横たわった。






衣の擦れる音。

ビクッと彼に意識を持っていかれた私の総身は緊張で震える。


彼は私に背中を向けて言い放った。



「…俺は貴様に手を出さないと約束した…だから、緊張しなくても良い」



「…」



征史さんは私の胸の内を見透かすように言った。



「私は…」



「・・・俺は明日は演習で早い…寝るぞ」



「あ、はい…」

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