東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
征史さんは軍刀を腰に提げ、軍帽を被って颯爽とした姿で入口に向かう。
大理石の床に彼の軍靴の踵の音が響き渡る。
玄関を出ると軍服姿の成宮さん、通さんの姿が見えた。
「いってらしゃませ…征史さん」
「あぁ」
「いってらしゃいのキッスはしないのか?」
「朝から何たる破廉恥なんだ…貴様は…」
「あのう…成宮さん…キッスとは何ですか?」
「接吻だ…」
大理石の床に彼の軍靴の踵の音が響き渡る。
玄関を出ると軍服姿の成宮さん、通さんの姿が見えた。
「いってらしゃませ…征史さん」
「あぁ」
「いってらしゃいのキッスはしないのか?」
「朝から何たる破廉恥なんだ…貴様は…」
「あのう…成宮さん…キッスとは何ですか?」
「接吻だ…」