神竜Ⅰ
李斗「月香…ごほっ。お、れは、お前と
いれて幸せ、だった。ずっと、守ってや
れなくて…ごめん。ゲホゲホっ!自分の
事を責めるな。俺が、いなくても泣くな
よ?神竜を、頼む」
"愛してる"と声にならない声で言ってつ
いに李斗は動かなくなった。
月香「李斗おォオオオオ!!!」
私は死にものぐるいで叫んだ。
そしたらあいつは笑って私にこういったんだ。
龍「自分の目の前で殺された気分はどうだ?こいつも可哀想になぁ。あんたが神姫じゃなければ殺されなかったのにな。"お前のせいで"こいつは死んだんだよ」
月香「わあぁあぁぁぁああ!!」
私は大声を上げて泣いた。
自分の無力さが悲しかった。
姫だから、彼女だから守ってくれる、いつの間にかそう思っていた自分が情けなかった。
玲央達が助けに来てくれたのはその直後。