神竜Ⅰ
私は、柊と蒼空に留守を頼んで、圭佑に
みんなが外に出ないように伝えろという
指示を残して、バイクで病院まで突っ走
った。
看護婦さんに部屋を聞いてそこまでダッ
シュ。
「あれ?総長に月香さんと零さん?」
中には頭に包帯を巻いている下っ端くんが
マヌケ面で座っている。
諒「お前けがは?」
「すんません。俺油断してて…。特に大した
ことないです。後ろから殴られただけで」
月香「そっか…」
でも良かった。これだけですんで。
もし死ぬようなことがあったら、私、私
………。