時と言葉と風
私はその事をずっと考えていた。
私にとってゴールはゲームを全クリアするようなものでつまり終着点だった。


その終着点の先には何がある?と聞かれると分からなくなる。


答えが何なのか。


いろんなものに終わりはある。
どんなに面白いドラマにも必ず最終回がある。始
まったものには必ず終わりがあるんだ。
どんなに好評で長く続いたとしても。
私は答えが知りたくて仕方がなかった。
私の中の時を必死に探してみたりした。
でも、そんなにすぐに見つかるわけはなくて。



それからその季節の終わりに誰かがこんなことを言ったのを思い出した。



“夏は今日で終わるけど、ということは新たな夏がくるということで…。”



答えが見つかった。



目標の先にあるのは目標。そして、ゴールの先にあるのは新たなスタートライン




目標の先の目標を目指しているとき最初の目標は通過点。



あれは“きれい事”じゃ無かったんだ。






今、短い夏が終わろうとしていた。

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