【完】コンカツ！〜恋人いない歴＝年齢のアラサー女子が婚活した結果ｗｗｗ〜

いつものことだ。これからしばらく寝て、夕方くらいに起きてきて、仕事をするのだろう。

上司の朝食の準備をしながら、百瀬は今日の予定を考えていた。

「今日は、編集を終わらせたいなー。夕方までにはできると思うんだけどなぁ。
　あとは音楽入れて、テロップ入れて…。あ、銀行に行って取引先からの入金の確認もしなきゃな。帰りにコンビニで電気代支払わなきゃ。そうだ、食事会の参加連絡しなきゃ。８時くらいには帰りたいな。帰ったらお見合い写真撮らなきゃだし」

映像制作会社勤務と言っても、実質、上司が一人でやっているところに、百瀬がアシスタントとして乗り込んだ感じだ。仕事全般、お金の管理も、上司のご飯も作る。人には相撲部屋の弟子みたいなものだと説明している。


上司はいわゆる天才肌の人間で、「俺は破滅型クリエイターなんだよう。もっと普通の生活ができるようになりたいよう〜」と言いながら夜な夜なニコ動を見て喜んでいる。