【完】コンカツ!〜恋人いない歴=年齢のアラサー女子が婚活した結果www〜

百瀬「はい。まぁそれには努力していると答えたんですよ。
 実際努力しているし。自分なりにはいい妻になるポイントは抑えていると思っていたんです。
 家事・料理もするし、子どもが生まれて育てるのって大変そうだけどすごく楽しみだし。
 結婚してから働くことも嫌じゃないし、金銭管理については専門分野だったので老後に向けての貯金もできます。
 それに実家が破産寸前まで経験しているから、もし夫が職を失っても支える覚悟とかも無駄にあるし」

トモエ「お、おお、老後…職を失った時の覚悟…なんか…現実的だね…」

百瀬「はい、シビアに現実を見すぎていました。
 上司にそうやって反論したら『それじゃあ男は”この子と結婚したい”と思わないよ』って言われて。
 『私、料理が好きだから、結婚したら毎日ダンナさんに美味しいご飯作ってあげたいなぁ♡って言う女の子に、男は”ああ、この子と結婚したら幸せかもなあ”と思うんだ』って。
 具体的に幸せな状況を想像させることが大事だとのことです」

トモエ「なるほど。確かにそうかもしれないね〜」

百瀬「もちろん、私も誰かにご飯作ってあげたいなぁと思っていたわけです。むしろ20人前くらい作るのとか好きですが…。同じ「料理をする」という行動も、表現の方法が違うだけで、随分印象が違うものだなと感心しました」

トモエ「なるほどね〜、広告のキャッチコピーみたいなものだよね」

百瀬「はい、聞いた人がいい印象を持つような表現をするには、硬すぎたなと。身構えさせてしまうかも。もっと受けのいい表現にしなきゃと」

トモエ「ふむふむ」

百瀬「で、本題なのですが、先ほどお恥ずかしながら婚活サイトに登録したんです。そうしたら登録してすぐメールが来だして、今もう7〜8通は来ているかもしれない」

トモエ「すごいじゃん!百瀬モテモテじゃん。全員に返信するの?」
< 5 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop