上々、花日和
ゴツゴツした岩がある小さなビーチ、さっき通過した場所より人は少なくてゆっくりウミガメを見ることができた。
「やっぱり女の子だなあ」
「やめてくださいよー」
「いや、俺は楽しいよ。気になっていたコのことが分かるっていいよな」
「地味女子ですよ」
「僻みは禁止で」
ウミガメのビーチを離れて再び車に乗る。
さらに20分くらい走らせた所で車は止まる。海岸沿いから離れて鬱蒼とした森じゃないけど、ジャングルみたいな所に来た。
何も告げられず一軒の家と言うか倉庫みたいな所に入る。
永富さんは、ジョージと呼んでジョージらしき人がやって来た。
「久しぶり」みたいな挨拶をしてハグしてる。
私のことを紹介した様子でジョージは握手を私に求めてきた。
そのあと、バギーを借りて鬱蒼と草木が立ち込める、そうまるでジャングルのような場所。
私達はその中に向かった。