上々、花日和
旅行から帰ったあとは、締切間近の仕事に追われた。
付き合うことになった永富さんからは特に連絡も来ず、私からも連絡はしなかった。
やっぱり…旅というイベントで一時的な思いが高まっただけなんだろうか。
それならそれでいいとも感じた。
けど…波の音を聞きながら過ごした熱く甘いあの夜を思い出すと、また胸がキュウっと鳴るのであった。
その週の週末は泥のように眠った。
もうすでにハワイに行きたくて仕方がない気持ちになっている。
日曜日の午後、ようやく外に出てランチや買い物をする。気ままな暮らしぶりである。
永富さんにもメールは送った。間も無く返事が帰ってきたが、仕事が忙しいようだ。
会いたいという気持ちは隠してしまったけど、気持ちが日に日に増していく。
好きという気持ち、早く会いたいという気持ち。