上々、花日和
「楽しんできてねっ」
「ありがとう、行ってくるよ」
「帰ってきたら…あーっ!永富さんっ!」
佑香の視線が私から左の方向に変わる。
「あ、松本さんどうも」
私の後方に永富さんという男の人が佑香に挨拶をする。
「永富さん、今回もありがとうございますっ!楽しんできてくださいねっ」
「あはは、松本さんありがとう。今回は友人に会うんでね楽しみにしてるよ」
「あっ、そうだったんですねぇ!永富さん、この子私の友達なんですよー!」
「あ、どうも」
素っ気なくペコリと挨拶をする私。
「どうも初めまして、永富と言います」
ポロシャツにチノパンの男性が挨拶する。
「伊東です」
「ハナ相変わらずクール!永富さん、ハナをよろしくお願いしまぁす」
よろしくって…言われてもなぁ…と反応に困る私をよそに永富さんは愛想よく挨拶してきた。
「よろしくね」
「はぁ…」