SS男子の落とし方
「へー。『恋に落ちる』ねぇ...」


帰り道、いつものように咲也君と一緒に帰っていた。


「何?俺に惚れたの?」


「んな訳ないでしょ!」


内心ビクビクだった。

ホント、心臓に悪い。


「そりゃ、残念。
てっきり恋したから、調べたくなったのかと思った。
俺は芽依のこと好きなのになー。」


そう言いながらも、すれ違う女子高生を目で追いかけていた。



「...今の子、可愛いよね。」


「別れてあげようか?」


「いやいや、芽依ちゃんが1番だから。」


どの口が言ってるんだろう...


だけど、憎めない。
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