SS男子の落とし方
「そうだったんだ...
教えてくれてありがとうございます。」

晋也さんに頭を下げた。


「いいよいいよ。
どう?頑張ってみない?
そこさえ解決したらいけるよ?」


「頑張りたいとは思います...
だけど、自信がないんです。
そもそも、咲也君の気持ちも分からないし...」


冷め切った紅茶に自分の曇った顔が映っていた。


「頑張るだけ頑張ってみてよ。
駄目だったらその時は、僕と付き合えば良いし。」


晋也さんが私にウィンクをしてくる。


「さり気なく、芽依を口説かないで下さい。」


「せっちゃん厳しいー。
そんなせっちゃんも好きだよー。」


隣から舌打ちが聞こえてきた。

本当にせっちゃん、会ったばかりの晋也さんに厳しい...
< 172 / 379 >

この作品をシェア

pagetop