SS男子の落とし方
キーンコーン....


チャイムが鳴り響くと

「もう!
咲也君のせいで授業終わっちゃたよ!」

と芽依が少し怒った。


「芽依のせいでしょ?
愛の告白ありがとう。」


「もう知らない!」

ちょっと意地悪をしただけで、芽依は顔を更に紅くして保健室を出て行ってしまった。



可愛いなぁと一人で笑っていると


「「咲也いるー?」」


芽依と入れ替わりで、数人の女子が保健室にやって来た。


「あー!!
私が手当してあげようと思ったのに。」


その中の一人、サヤカが手当された俺の手を取った。


「もう今日から、俺に触るの禁止な。」


バッと手を引くと、女子全員が「えっ!?」と声を漏らした。
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