SS男子の落とし方
「俺、彼女出来たから。」


「冗談だよね?」


「本当だけど?
彼女に嫌われたくないから、もう近づかないでね?」


「相手は...誰?」

ゴクリと女子達が固唾を飲んだのが分かった。



「勿論、芽依だよ。」


にっこり笑うとサヤカが全身の力が抜けたように、その場に座り込んだ。


その顔には、はてなマークがいっぱいだった。


「念のために言うけど、前みたいに芽依に手を出さないでね?」


ゆっくりとサヤカの首が縦に動く。


「...どうしてあの子なの?」


「芽依が良いから。
芽依以外、あり得ないからに決まってるでしょ?」
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