SS男子の落とし方
「は?」


「ん?
芽依ちゃんの心の声を代わりに言ってみただけだよ?」


キラキラ輝いた笑顔を久しぶりに見た。


そんなに人を揶揄って楽しいかね。



「んな訳ないでしょ!?」


「芽依ちゃんの今月の目標は?」


「...素直になることです。」


「んじゃ、はい!どーぞ。」


どーぞって...

言わなきゃいけないの!?


チラッと咲也君を見ると、口元に弧を描いていた。


「一緒に...居たくないことはない。」


「へー、あっそ。じゃあね!」


颯爽と咲也君が帰ろうとする。

「嘘嘘!い、いたいです!!」
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