SS男子の落とし方
「はっきり言って!」

ベッドの上で正座をした。

覚悟は出来てる、はず。



『あのさ...声が聞きたかった』


ふぇ?

今、何と?

浮気の話でもなく、私の声が聞きたかったから電話したの?

え?ちょっと、どうしよう...

めっちゃ嬉し..『って言ったら、尻尾振って喜びそうだよな、芽依って。』


「はい?」


『ん?
声が聞きたいから電話とかあり得ねぇから。
時間と通話料の無駄。
もしかして喜んじゃってた?』


SS王子の嬉しそうな顔がはっきりと想像出来た。


ブチっー


うん。
期待した私が悪かった。

『通話終了』と書かれた画面を見て、深く反省反省。
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