SS男子の落とし方
さてさて、月日が経つのは早いもので、バレンタイン前日になりました。


「明日、何くれるの?」

山のようなチョコを抱えた咲也君が私に尋ねた。

バレンタイン当日は土曜日で学校が休みの為、前日に咲也君はチョコをたくさん貰っていた。


「明日まで秘密。」

...まさか、まだ決まって無いとか言えない。


「明日、昼の2時に来いよ。」


「出掛けるんじゃないの!?」

てっきり前みたいに出掛けて、最後にお菓子を渡す流れになるんだと思ってた。


「怠いから、うちに来いよ。」


「えっと...咲也君のマンションの方だよね?」

ってことは、二人きり...


「はぁーっ。
言っとくけど、平凡女を襲うほど飢えてねぇからな。」

...今からでも毒を買ってこようかしら。
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