SS男子の落とし方
「そういう頭を使う告白は...
お馬鹿さんの芽依にしても無意味じゃない?」


クスクス笑う咲也君。


「ねぇ咲也君、私のこと好き?
好きだったら証明せよ!とか言っちゃって...」

冗談みたいに言ったが、呼吸を忘れるくらい緊張していた。


カタっと咲也君が立ち上がって、咲也君が私に近付いた。


「証明問題?」


「そう...
咲也君、証明問題得意でしょ?」


「そんなに言うなら好きの証明してあげようか?」

私の顔の左右に咲也君が黒板に両手を付いて、私の逃げ道を無くす。


「っ!!」

あまりの顔の近さに、慌てて目を逸らす。
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