SS男子の落とし方
「はぁ。
しゃーねーな。」

咲也君は溜息ついて、机の上に置いてあった鞄をゴソゴソと漁った。


「いるか?」


鞄から出てきたのは、綺麗にラッピングされた縦長の箱だった。


「これって、バレンタインの??」


「あぁ。
どうせ返さねぇと、ギャーギャーうるせぇんだろ?
勝手にプレゼント押し付けて、3倍返しだの女は詐欺師だな。」


そう言いながらも、用意してくれたんだ...


「ください。
欲しいです!」


咲也君から受け取って、箱を開けたー
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