SS男子の落とし方
「これって、あのお店の??」

箱を開けると、夏休みに行ったアクセサリーショップのネックレスだった。


「考えるのが面倒だったからな。
気に入らなかったか?」


紅いチェリーがポイントのネックレスだった。


「ううん、可愛い!!
前に買ったのとお揃いだぁ」


箱から出して、手の上に置いてじっくり見た。


「すっごく嬉しい。
ありがとう、咲也君。」


「...相変わらずバカ犬だな。
着けてみるか?」


手のひらを私に向ける咲也君。


「つ、着けてくれるの!?」


「いちいちうるせぇ犬だな。」


そう言いながらも、咲也君は私からネックレスを受け取ってくれた。
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