SS男子の落とし方
Halloween
「さて、問題!
明日は何の日でしょう!?」
テスト最終日の今日、勉強の為いつもより早く学校に来た私は、咲也君が教室に着くとすぐさま近寄った。
「朝から煩い。
テスト勉強しなくて良いの?
馬鹿なのに。」
チラッと私を見て、参考書をパラパラと捲るSS王子。
どうせ今回も成績トップなんだろうな...
「咲也君、とにかく答えてよ!」
菅原芽依、今日も負けません!
いや、今日こそ負けません。
だって....
「『ハロウィン』って言って欲しいの?」
面倒臭そうな顔で咲也君が答えてくれた。